2011年10月04日

伊勢うどん まめや

善光寺のお朝事に参加した後、宿坊ですばやく朝食をとり、タクシーで長野駅に移動した。長野駅から特急ワイドビューしなのに乗って、3時間かけて名古屋に向かう。この日の最大のポイントは名古屋での乗換だった。観光しながら、その日のうちに実家のある福岡に帰る。移動距離が長いので、予定通りの列車に乗りついでいかないとスケジュールが成立しない。名古屋での乗換時間は数分しかない。昨年も名古屋に来たので、駅の周辺はなんとなく覚えがあった。それでもバタバタと走り回って、なんとか予定通りの電車に乗ることができた。宿坊を出発してから5時間後、ようやく伊勢市駅に到着した。

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伊勢神宮に参拝するために伊勢にやってきた。でもその前にどうしても食べておきたいものがある。もちもちとした極太のうどんに、真っ黒なたれ。強烈な個性を放つ伊勢の名物「伊勢うどん」だ。

伊勢市駅から歩いて5分ほどのところにある、伊勢うどんの老舗「まめや」。大正12年(1923年)創業、今年で86年になる。まめやは伊勢うどんの元祖と言われている。伊勢うどんの歴史は古く、江戸以前から地元の農民が食べていたうどんが元になっており、400年の歴史があるという。

まめや以外にも古くから伊勢うどんを出している店はある。創業100年を超える老舗もある中、まめやが元祖と言われるのは、「伊勢うどん」と命名したのがこの店だからだ。永六輔さんが命名したという説もある。永六輔さんがはじめて食べた時に「これは伊勢うどんだ」と言ったのが昭和47年頃。まめやのHPによると、「伊勢うどんは昭和42年、名古屋のメルサに赤福や魚九らと共同で出店した時「伊勢うどん」と名付けたのが始まり」とのこと。数年の前後はあるにしても、ほぼ同時期だ。でも元祖はやはり飲食店であるべきだと僕は思う。お客さんが何と呼ぼうと、メニューを掲げるのは飲食店なのだから。

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名物の伊勢うどんは510円。シンプルで値段も安い。伊勢うどん以外にも丼ものは充実している。天丼、かつ丼、親子丼、牛丼、讃岐うどん、中華そば、ぞうにきしめんなどもある。夏ということもあって、かき氷の種類も15種類以上が用意されていた。セットもいろいろとある。伊勢うどんとミニ丼(1,150円)、ざるそばとミニ丼(1,300円)、ざるそばとかつ重(1,500円)など、とにかく何でもありだ。

東京で「伊勢うどん」を掲げれば、当然、伊勢うどんが中心で、その他のメニューは申しわけ程度に置かれるだけだろう。とてもじゃないが、「まめや」ほど多くの種類は出せない。伊勢うどんのまめやに、讃岐うどんまであるとは。なんとも微笑ましい。

伊勢うどんとサラダ(740円)、デラックス伊勢うどん(1,300円)を注文した。デラックス伊勢うどんは、大海老の天ぷら、山菜、めかぶ、玉子焼きなど大量の具がのったボリューム満点の一杯。伊勢うどんの魅力はシンプルさにあるが、まめやの魅力はデラックスの方から伝わってくるような気がする。

極太のうどんはコシが弱く、もっちりとした食感。そこに甘辛い真っ黒なタレがかかっている。これはスープではなく、タレという表現が正しいのだろう。こんなうどん見たことがない。他のうどんとは明らかに一線を画している。正直、ここまで個性が強いとは思わなかった。うどんのような作り方で、どちらかといえばうどんに近い見た目なのに、全然うどんじゃないみたいなのだ。なんだか騙されているような気にもなってくる。

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駅から歩いて5分とはいえ、今年の灼熱の日差しの下では歩くだけで疲弊する。店に入って、汗をふきふきしているところに出てきた伊勢うどん。そのビジュアルを見て、しばし思考停止した。麺は冗談のように太く、これまた冗談のようにコシがない。タレを少しなめると甘辛い。「これは成立するのだろうか?」。すでに成立してしまっているものを前に、自分の中で咀嚼するために頭をひねる。疲れた頭で、何度も「なぜ?」「なぜ?」と問いかけながら麺をたぐった。「紀州の宗田節・ムロアジとたまり醤油を使用した秘伝のたれ」というが、確かにそうなのだろう。ただ、そんなに上品なものではない。この味は限りなくB級に近い。日本中のご当地グルメの中でも、相当なインパクトを残せる、うどんだと思う。

伊勢市駅のロッカーに荷物をあずけると、ちょっと身軽になった。実はロッカーに空きが全くなくて、しばらく途方に暮れていた。その時、荷物を取りに来た人が、もし来なかったらと思うと恐ろしくなる。伊勢神宮の外宮、内宮に荷物を持っていくのはつらい。しかもこの猛暑のなかで。考えるだけでもぞっとする。外宮と内宮は、思った以上に離れていた。バスで移動してもけっこうな時間が掛かる。夏バテにならなかったのは、伊勢うどんを食べたおかげかもしれない。いま考えると、そんな気がしてくる。




■店名:めん類れすとらん 伊勢まめや
■住所:三重県伊勢市宮後2-19-11
■電話:0596-23-2425
■営業時間:10:00~19:30(L.O)
■定休日:火曜日(火曜水曜連休あり)


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2011年09月26日

そば 藤木庵 善光寺

松本駅からJR篠ノ井線に乗って、長野駅に向かう。1時間15分ほどの移動だが、車内ではほとんどの時間寝てしまった。初日とはいえ、夜行列車ではよく眠れなかったし、日中は直射日光を浴びてかなり疲れていた。目が覚めた時、列車はスイッチバックで同じところを何度も行ったり来たりしているところだった。スイッチバックとは、そのままでは登れない急な斜面を行くときに、進行方向を変えながらジグザグに登る方法のこと。列車はゆっくりと加速してやがて止まり、また逆の方向に加速しては止まる。眠りが浅かったのか、この不自然な動きですぐに目が覚めてしまった。スイッチバックは確か3~4箇所で行われるが、僕が起きたのは姨捨駅(おばすてえき)だった。「おばすて」とはずいぶん恐ろしい響きだが、標高550mから見下ろす絶景は国指定の名勝の一つに数えられている。川中島の戦いの舞台となった善光寺平を眼下に見下ろし、斜面は美しい棚田が続いている。比較的都会だと思われた松本から長野に移動するだけなのに、まさかこんな山間を通るとは考えもしなかった。事前に何も調べていなかっただけに、別世界に迷い込んだような気分になった。

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この日は長野に移動して宿坊に泊まる。夕食に精進料理を食べて、翌日、善光寺のお朝事に参加することになっている。あれこれと行きたい場所をリストアップしたら、結果的に寺社を巡る旅になった。

長野駅についたのは、夕方近くだった。善光寺へは徒歩30分ということなので、歩いていくことにした。善光寺の参道には興味深い店がいくつかあった。でもそのほとんどは都会的に洗練された店だった。旅行で地方都市に行くと、強烈な個性を放つ店に出会うことがある。そこまで異彩を放っていなくても、僕がいい店だなあと思う店はどこも、粗削りな魅力がある。地方のよさというのは、そういう店が魅力的に映るところにあると思う。ところが長野の、特にこの参道の店は、東京にあっても不思議でないような洗練された店ばかりだった。中に入って飲食をしたわけではないけれど、店の外から受ける印象はそんな感じだった。それが長野でなければいけないとか、善光寺の参道になければいけないというような必然性の欠片もなかった。観光地の商店も資本が入ったり代替わりをしたり、ずいぶん新しくなっている。別に古ければいいとは思わないが、土地の持つ空気や力、そういったものを感じさせるような「新しい」店が出てきて欲しいと思う。東京を真似た(かどうかは知らないが)だけの取って付けたような店は、いくら完成度が高くてもつまらなく感じてしまう。

参道の左右には、いくつもそば屋が並んでいる。一軒一軒チェックしながら、おいしそうな店や面白そうな店を探しながら参道を上った。「不味くても面白ければ、それはうまいのだ」。僕はいつもそう思っている。いくらおいしくても、何かしら面白みがないと、なんだかつまらない。逆にたとえ不味くても、そこに面白みがあれば、それなりの満足感を得ることができる。旅行で立ち寄る飲食店には、その土地ならではの個性があると面白い。

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ところが昼のそばの埋め合わせをしたい気持ちも強かった。一軒だけとても面白そうな店があったのだが、失敗しそうだったので入るのをやめてしまった。いつもなら「これは失敗したね」と、その不味くて面白いものを楽しんで食べたことだろう。そしてそれが長野とか善光寺とかそういう土地の空気を少しでも醸していたりすると、相当に満足できたはずだ。こういう普段の考えを曲げてまでも回避したくなるほど、その店は不味そうに見えた。とにかく今回は、面白さは捨てて(というか、おいしさも捨てて)安定感のある店に入ることにした。

参道の中間付近に「藤木庵」というそば屋を見つけた。文政十年(1827年)創業の、180年以上の歴史ある店だ。国内産そば粉を使用した石臼挽きの手打ちそばで、店構えからして安定感のある印象だった。この店がなければ、ここでそばを食べるのは諦めていたかもしれない。そのくらい守りに入っていたし、この店ならまず失敗しないだろうという確信のようなものがあった。

そばがき(800円)と、ごくらく(1,250円)を注文した。ごくらくは、くるみ、とろろ、もりの3種類のつけ汁がある。なかなか面白そうだ。そばには、二八と十割の2種類があった。今回は二八にしてみた。二八そばというのは、そば粉8割に対し、つなぎの小麦粉2割で打ったそばということだろう。江戸時代、享保年間に登場したといわれる有名な「二八そば」とは別物かもしれない。「二八そば」の由来には諸説あって、そば粉8割につなぎ2割という説と、「二八 十六」の「二八」。つまり当時の夜鷹そばが一杯十六文だったから、その洒落として「二八」と呼んだという説などがある。藤木庵は文政十年の創業。当時、江戸では「二八そば」を値下げして「二七」に看板を掛け変えたという記録もあるという。そして再び「二八」に戻ったのが文政年間だそうだ。そばブームだった江戸と、長野との温度差はあるものの、藤木庵の創業は微妙な時期だったのではないだろうか。

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藤木庵は、いろいろとこだわったそばを提供している。農林水産大臣賞を受賞した生産者石川氏が育てた、長野県信濃町の「霧下蕎麦(きりしたそば)」という蕎麦を使用し、そばを打つ前日に店で挽いているという。そばつゆは、一本釣りされた鰹二年物本枯節などを天然利尻昆布と合わせている。それに濃口醤油を加えて寝かせてから使用するという。そばはコシが強いものの、香りはやや弱め。これは誰にとっても、おいしく感じるそばだろう。つゆは特においしく、そば湯にするとグッと引き立った。安定感のある味だ。東京でも食べられるそばじゃないか、と言われればその通りなのだが、その時はこのそばにとても満足した。

今にして思うと、野麦のそばには無骨な魅力があった。どちらがより長野でそばを食べたという印象を強く残すだろうか。誰かに1軒だけおすすめを聞かれたときに、教えるとすればどちらだろうか。僕としてはやはり野麦に軍配が上がる。あの癖の強さ、個性。店主の執念にも似たこだわりが伝わってくる。不味くても面白ければ、それはうまいのだ。いや、野麦は不味くはない。僕の好みとはズレていたが、ポテンシャルの高さは疑いようもない。でも野麦のそばは、人によっては物足りなく感じるだろう。藤木庵のそばは万人受けするおいしさだったと思う。タイプの違う2種類のそばを食べることができて、そばに関しては満足することができた。いよいよ今夜の宿、宿坊に向かうことにした。


■店名:藤木庵(ふじきあん)
■住所:長野県長野市大門町67番地
■電話:026-232-2531
■営業時間:11:00~16:00
■定休日:火曜日(祝祭日・繁忙期は除く)


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2011年09月20日

そば 野麦 松本

松本でのメインはそば打処「野麦」にいくことだった。早朝に松本駅に着いたものの、特に何もすることはなかった。でもこれは予定通りで、初日にあれこれと詰め込むよりは、どうせ電車の中でも寝れないだろうから、予定を入れずにゆっくりしようと思っていた。ただ一つのポイントは、昼は「野麦」でそばを食べること。開店は11時半なので、それまでに松本市内をぶらぶらと観光することにした。松本城は当初の予定通り。温泉は、もともと考えになかったが、旅行といえば温泉というくらい我が家では定番になっている。2時間くらい空いたので、無理やり予定に組み込むことになった。戻ってきたのは11時前だった。「野麦」は行列する人気店ということなので、少し早いがお店に向かうことにした。

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その日は異常な暑さだった。松本市は周囲を標高の高い山地に囲まれた松本盆地にある。でもこの暑さは地形的な特徴というよりも、今年はどこに行っても暑いというだけだろう。松本に着いた早朝は、ひんやりと寒いくらいだった。盆地とはいえ、さすがに標高600メートル、と思ったのだが、昼が近づくにつれ気温は異常なほど上昇していった。日陰を探しながら右に行ったり左に行ったり。信号待ちの時には裏側の民家の庇を借りたり、とにかく直射日光から逃げながら、ようやく「野麦」に到着した。店先にはすでに10人ほどの行列ができている。親切なことに巨大な日傘が用意されていて、何人かはそれを使っていた。僕らもお店の日傘を借りて、日差しを避けることにした。この夏、行列店では熱中症になった人もいるのではないだろうか。僕らはペットボトルの水を常に切らさなかった。熱中症予防にはとにかく水分を取ること。この旅行は移動が多いので、頻繁に水分をとることに神経質なほど気を使った。11:30になり、最初の客が案内された。店に入る前に行列をざっと数えてみると、40人は超えている。松本でこれほど行列する店は他にないのではないだろうか。

「野麦」のそば粉は長野県辰野町小野地区の地粉のみを使用しているという。石臼で挽いた細切りの九割そば。メニューはざるそば、日本酒、ビール、ノンアルコールビール。たったこれだけのシンプルなメニューだ。ざるそばは一人前1,100円、大盛が1,300円、半分は700円。相席で目の前に座ったおじさんは、ざるそばの大盛を注文した。見るからに常連で、常に大盛を食べていることは、店の人との会話ですぐに分かった。それほど食べれる人には見えないが、大丈夫なのだろうか。そばが運ばれてきて、その理由が分かった。そばの量が少ないのだ。僕らはざるそば一人前、それから日本酒を頼んだ。日本酒は松本の酒「岩波」。僕としては正直、酒は何でもよかった。旅行にいくと、その土地の料理と酒を楽しむのがいい。信州そばと地元の酒。この組合せであれば、銘柄は何でもよかった。「岩波」といえば、信州の地酒、悪い選択ではない。昼からそば屋で一杯。こういう楽しみがあるから旅行も楽しくなる。
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そばは細く不揃いで、コシのないタイプ。そば特有のべたつきがあって、舌に少しピリッとくる。細くしなやかでありがら、口に入れるとかなり強い。そば自体は悪くない。ただ、つゆは辛すぎてせっかくの強いそばの風味が生かされていないように感じた。とりあえず何もつけずにそばだけを味わうことにした。それでも十分に味わいがある。正直言って僕は、特別そばが好きというほどではないし、詳しいわけでもない。だから「野麦」のそばについてあれこれ言う資格はないのだが、「もう一度食べに来たい」と強く願うほどではなかった。このそばが膨大な体系の中でどこに位置づけられるのか、そういうことは全く分からない。ただ、分からないながらも、うまいものは「うまい!」と単純に感じるはずだ。そう思えないということは、僕の好みからは微妙にずれていたということだろう。つゆが辛いせいで、そば湯の風味も少し変わっている。そば湯がうまければ、それなりに締まっただろうに、そのへんも残念ではあった。お腹は予想外にいい感じになった。僕の食べたそばは、おじさんの大盛よりもさらに少なく見えた。ところがこれが、しっかりと腹にたまる。結局、おじさんは結構食べれる人だったのだろう。

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なぜこんな暑い日に50人も行列するのだろうか。それも、どう見ても地元の人ばかりで観光客は僕ら以外にはいないように見えた。地元の人が、こんな日に行列してまでも食べたいということは、ほんとにおいしいそばだったのだろう。ただ、僕の好みとは違っていた。こんなところまでわざわざそばを食べに来たのだから、「さすがそば処だ」と唸るくらいでないと、なんか寂しい。というわけで、その日のうちにもう一杯そばを食べることにした。うまいそばを食べたという実感がないことには、長野を去れないではないか。そんなことを考えつつ、次の目的地、善光寺に向かった。


■店名:そば打処 野麦
■住所:長野県松本市中央2-9-11
■電話:0263-36-3753
■営業時間:11:30~14:00頃(売り切れ次第閉店)
■定休日:火曜日、水曜日(祭日の場合は営業)


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2010年03月25日

手打うどん すみた 赤羽

讃岐本格手打ちうどんの「すみた」。昨年3月、赤羽に移転しました。どるふぃんさんと「移転したらまた行きましょう」と話しているうちに、いつの間にか1年が過ぎてしまいました。今回は55aiaiさんもお誘いして、4人でお邪魔することにしました。

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赤羽から10分ほど歩くと、お店が見えてきます。少し遅れて着いたので、3人は既にお酒を飲んでいるところです。かしわ天ぷら(5ケ入り)500円、揚げたてじゃこ天350円などがテーブルに残っています。とりあえず、生ビール(中)500円を注文して、残りものを片付けます。2杯目は何にしようか。レモンサワー400円、生すだちサワー450円などは安くてよさそうです。ツマミがいいので酒はサワー類でも十分満足できます。前回食べそこねた、おでんの盛り合わせ(おまかせ五品)500円を注文しました。

からすみ400円、焼き味噌400円、半熟玉子天250円なども注文。半熟玉子天は前回も食べましたが、これは必食。黄身が流れ出さないように注意しながら半分に割り、割れ目にダシ醤油をかけていただきます。すみたさんは酒の揃えもいいですね。土佐鶴(高知)、亀泉(高知)、酔鯨(高知)、悦凱陣(香川・琴平)、旭若松(徳島)などなど、四国を中心にいいものを揃えています。僕は香川の悦凱陣(よろこびがいじん)800円。悦凱陣は僕がずっと注目している素晴らしい酒です。日本こなもん協会のどるふぃんさんから、ステッカーを頂きました。5月7日は「5(こ)7(な)」なので、こなもんの日なんだそうです。

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すみたのお母さんに「今日食べておいた方がいいものってありますか?」と聞くと、「次いつ来るの?」とするどい質問。「夏前」と答えると、白子の天ぷら350円をすすめてくれました。(夏前に行かざるを得なくなってしまった)。すみたの天ぷらはどれも旨くて、色々と食べたくなります。その後、なんと「うどんの刺身」が出てきました。粉の状態にもよるので、常連でもなかなか食べることができない逸品だそうです。ひんやりとして、ツルンとした不思議な食感でした。シメのうどんは、かしわおろしぶっかけ750円。これが一番手堅いメニューのようです。鳥もも肉の天ぷらと大根おろし。そしてプリプリの美しいうどん。すみたのうどんは、ほんとうにキレイです。この店には、今後定期的に通いたいと思います。うどんだけでなく、酒場としても素晴らしい店でした。

■店名:手打うどん すみた
■住所:東京都北区志茂2-52-8
■電話:03-3903-0099
■最寄駅:京浜東北線 東十条駅南口 徒歩5分/埼京線 十条駅北口 徒歩5分
■営業時間:11:00~14:00(L.O.13:45)、18:00~21:30(L.O.21:00)、土・日・祝11:00~15:00 ※売り切れ早仕舞いあり
■定休日:月曜日・第3日曜日


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2010年01月22日

いもや 神保町 三丁目店 2

僕が大好きな天丼の店、神保町の「いもや」。神保町には、いくつか「いもや」があるが、僕がよく行くのはこの三丁目店だ。前回は、えび天丼を紹介した。メニューには、天丼(汁付)550円、えび天丼(汁付)800円、おしんこ100円の3つしかないので、今回は天丼の方にした。それから前回、隣のお客さんが注文した「天丼、つゆ多め」も気に掛かる。

天丼
いもやのカウンターは気持ちがいい。白木のカウンターは美しく、店内は清潔に保たれている。何より見ていて楽しいのが、無駄のない店員さんの動き。この店はお客さんもいい。みんなすばやく食べて、サッっと店を出る。サラリーマンが多いということもあるのだが、こういう店では早めに食べて店を出るのは、ほとんど常識と言っていいと思う。ラーメン店では、これが分かっていない客が多い。お友達とお喋りするのは、店を出た後にした方がいい。人気店では特に気を付けないといけない。

いもやの客は上級者が多い。年齢が高めということもあるが、客と店の無言の了解が取れている部分が多いような気がする。昔ながらの常連が多い店では、お客さんの気配りが気持ちいい。すばやく食べて席を立つのも、忙しいというだけでなく、それがこの店の流儀だからだ。

「天丼、つゆ多め」。それだけ告げて席に着いた。念願の「つゆ多め」をようやく食べることができる。てんぷらが揚がるのをじっと待つ。静かな店内には鍋のぱちぱちという音だけが聞こえてくる。ごま油の香りは食欲をそそる。僕はこの時間が好きだ。先に出されたシジミの味噌汁をすすりながら、静かに待つ。するとすぐに天丼が出てきた。

天丼は、エビ、イカ、キス、海苔。ごま油の香りがたまらない。ようやく食べることができた「天丼、つゆ多め」。これはちょっとカラかった。いもやのタレは薄味でさっぱりとしている。「つゆ多め」はタレを2回分まわすが、これだといもやのタレの爽やかな旨さが生きてこない。やはり普通がよかったかもしれない。てんぷらはいつもながら「カリカリ」でも「しんなり」でもない。ご飯も固めでちょうどいい。いつも変わらぬ味。これも大切なことだ。でも僕がこの店が好きなのは、店内の雰囲気がいいからだ。カウンターに座って天丼を待つ時の数分間。あの心地よさがある限り、いつまでも、いもやに通うのだと思う。この空気は店と客が守っている。今の客筋を見る限り、この雰囲気はまだまだ続きそうだ。

■店名:いもや 神保町 三丁目店
■住所:東京都千代田区神田神保町3-1
■電話:03-3261-7982
■営業時間:11:00~20:00
■定休日:日曜・祝日


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2009年12月25日

鳥藤分店 築地

魚市場、野菜市場(やっちゃば)、船着き場、神社などなどを案内していただいた後、場外市場の方に移動した。年末ということもあり、市場はいつも以上に混み合っている。鰹節を見たり、漬物を買ったりして築地を満喫。途中、カツオやアゴなどの粉末を売る店で、ダシについて質問した。すると、店の方が奥から出てきて、「よーし、じゃあ教えてやろう」と、突然レクチャーがはじまった。これがまた、目から鱗の素晴らしい講義。コンブ+カツオ+アゴ・・と、様々なパターンで各国のスープを解説してくれた。そこで鰹節の粉末を購入して、お昼ご飯の店、鳥めし 鳥藤分店に向かった。

ぼんじり丼温玉のせ

水炊き
鳥藤分店は、築地場外市場で鶏肉の業務用卸を営んでいる鳥藤が経営する店。鶏肉卸業者の直営ということで、鮮度のよい鶏肉を使用することができる。つきじろうさんは、ぼんじり丼温玉のせ600円を注文。運ばれてきた時に、ものすごくいい香りがしてきた。これはうまそうだ。

水炊き850円は、トマ子さんが感動したメニュー。確かにこの値段にしてはかなり本格的。しっかりとダシをとったスープがうまい。これは温まる。冬の築地に来たら、この水炊きをまた食べたくなりそうだ。

青森シャモロックすき焼き

すき焼き玉子
青森シャモロックすき焼き1,200円は築地らしくていい。僕はこれが一番気に入った。玉子を掛けると、更に「築地に来たなあ」と実感できる。

築地といえば、寿司、魚というのが一般のイメージだろう。でも実際はちょっと違う。元々、市場で働く男たちが食事をする場所だけあって、すばやく食べることができて、コッテリとしているものが多い。魚市場の人たちは、高い寿司なんか食べないだろう。どちらかというと、牛丼をかき込んで仕事に戻る姿がふさわしい。

僕のイメージでは、築地といえば牛丼だ。吉野家の一号店も築地にあるし、他にも牛丼の店がいくつかある。場外の「大森」は、牛丼とカレー半々で食べる「あいがけ」発祥の店。やはり牛丼は、築地を代表する食べ物に違いはない。煮込やカレーなども築地らしい食べ物だ。

鳥藤分店は、そういう築地のイメージを表している店の一つだと思う。寿司、魚というのは、築地のキーワードには違いないけれども、それだけではない。本当の築地の姿を知る入口になる店として、鳥藤分店は初心者にはちょうどいい店だ。たぶんそういう意味で、つきじろうさんがこの店をセレクトしたのかなという気がする。

そして、次の店へ・・。つきじろうツアーの宿命なのかも。。


■店名:鳥めし 鳥藤分店 (とりめし とりとうぶんてん)
■住所:東京都中央区築地4-8-6
■電話:03-3543-6525
■営業時間:7:30~14:30
■定休日:日曜・祝日・市休日


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2009年10月09日

釜めし春 上野

家族旅行の帰り、上野で釜飯を食べて帰ることになった。上野で釜飯というイメージがなかったので、大丈夫かなと不安に思いつつ、店に向かう。釜めし春 上野店。店名は聞いたことがあるが、上野にもあったのか。「釜めし春」は浅草に本店がある。大正15年創業の老舗。店に着くと、何人か並んでいた。もう昼時とは言えない遅い昼食。この時間に行列ができるのは珍しい。どうやら人気店のようだ。

釜めし春 焼き鳥
店内は完全に満席。小上りに並んだテーブルは、人でごった返していて、みんな肩を寄せ合って座っている。席が空いたので、座るように言われたが、あそこに4人座るのかあ、というくらいのスペース。詰め込まれている、という表現が正しいのかもしれない。「釜めし」は注文が入ってから炊き上げるので、出来上がりに25分かかる。メニューを見ると、焼き鳥やもつ焼きもある。釜めしが出てくるまでの間、焼き鳥を食べながら1杯やってるのがいいだろう。それでこんなに混んでいるのかも知れない。焼き鳥660円を注文。もつ焼き660円もうまそうだ。

生ビールは、大が790円、中が680円、小が440円。これはちょっと高すぎる。ウーロンハイ400円、日本酒(1合)430円、このあたりはまずまずの値段だ。ここはウーロンハイと焼き鳥で飲む店かもしれない。でもこの日の気分はビールだった。思い切って、生ビール(大)790円を注文。焼き鳥はそれほど待たずに運ばれてきた。焦げ目がつくほど、かなりしっかり焼いている。大ぶりで、しかもタレがどっぷりと付いて迫力がある。この見た目は食欲をそそる。やはりビールにしておいてよかった。

釜めし春 かに釜めし

釜めし春 鳥釜めし
かに釜めし1,270円と、鳥釜めし1,050円を注文。釜めしの値段は高くはない。さっぱりとして、かなりうまかった。正直、それほど期待していなかったが、これならばまた食べに来てもいい。この店は釜めしメインにした方がよさそうだ。ビールがちょっと高めなのと、焼き鳥などサイドメニューも、こういう店にしては高めの設定。他の客を見回しても、焼き鳥で飲んでいる人は少なかった。お昼ということもあり、釜めしができるまでの時間、何も食べずに待っている人が多い。焼き鳥もうまかったし、サイドメニューも期待できる。夜、飲みに行って、釜めしをシメにするのがベストかもしれない。


■店名:釜めし春 上野店
■住所:東京都台東区上野4-9-2
■電話:03-3835-0401
■営業時間:11:00~21:30
■定休日:無休


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2009年06月26日

うどん平 福岡

福岡出身の僕が、なぜか福岡のホテルに泊まりに行くことになりました。今回のメンバーは全部で5人。まずは相部屋のコチラの方と、食べ歩きをしてからホテルに向かいます。食べ歩き1軒目は、博多うどんの人気店「うどん 平(たいら)」。はじめにこの店の話を聞いた時、正直言って「何も博多でうどんを食べることはないのでは?」と思いました。

というのも、僕が知っている博多うどんは、ちょっと変わってはいるものの、東京の人におすすめしたいほどのものではありません。一般的に博多うどんは、コシが弱めで柔らかい。汁は薄口醤油のサッパリ味。具は「丸天」や「ごぼ天」などです。「丸天」というのは、福岡にはよくある、魚のすり身を揚げたもの。博多はうどん発祥の地という説もあるそうですが、このような個性が本来のうどんに近いかというと、たぶん違うだろうと思います。

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えびごぼう

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昼前に「うどん 平」に到着。既に行列ができていました。店内にも5~6人並んでいて、全部で10人くらいの行列。この場所で、土曜の昼にこれだけの行列ができるとは、さすがに人気店です。「えびごぼう(480円)」と「かしわ(160円)」を注文。「かしわ」とは、鳥の炊き込みご飯のことで、福岡のうどん屋には大抵置いてあります。「えびごぼう」のビジュアルは印象的。えびは丸ごと揚げていて、カリカリの状態。うどんは思ったよりもコシがあります。コシというか、粘り強い感じ。汁は薄めのサッパリした汁。普通の博多うどんの汁なので、僕には違和感ありませんが、他県の人には珍しい味かもしれません。

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かしわ

この店は、うどんよりも店員さんの動きの方が面白い。接客の女性は、ランニングシューズを履いて、フットワーク軽く店内を移動します。ジョギングするように、店内をぐるっと回って注文をとりにきます。更に面白いのは厨房です。カウンターに座ったので、ご主人がうどんを打つ姿を目の前で見ることができました。うどんを何度も機械に通した後、切り出して、すぐに茹で始めます。常に打ち立てのうどんを提供しているようです。こんなに繁盛している店で、ここまでやるとは。味に対するこだわりを感じます。

うどんを打ちが終わると、次は茹で加減の確認です。棒でうどんをすくって、指で1本1本見ていきます。これが非常に丁寧で、かなりの時間を掛けてチェックしています。中のうどんは、その間も茹で続けているので、この時差をどう計算しているのでしょうか。これはちょっと疑問に思いました。

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厨房をよく見ると、疑問は次々と生まれてきます。茹でたうどんを、流しに持っていって水でシメる。それを、1杯分だけ、また鍋に戻します。それをすくって、デポで水を切って器に入れています。なぜ一度水でシメたものをまた鍋に戻すのか、理由が気になります。しかも鍋に戻すときに、1杯目は必ずご主人がやって、2杯目からはおばちゃんに交代します。細かいことですが、このルールは常に守られているようです。「うどん 平」は、まだまだ謎の多い店です。独特のやり方や、よく分からない動き。全て納得がいくまで通ってしまうかもしれません。

※築地王さんの記事はこちら↓
http://www.tsukijioo.com/blog/2009/06/-n.html


■店名:うどん 平
■住所:福岡市博多区博多駅前3-17-10
■電話:092-431-9703
■営業時間:11:30~19:00、土11:30~15:00
■定休日:日曜・祝日


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2009年06月15日

エン座 石神井 『はんつ遠藤のうどんマップ』出版記念パーティ

はんつ遠藤さんの著書『はんつ遠藤のうどんマップ』の出版記念パーティに行ってきました。会場は石神井の「エン座」。「エン座」は、素材にこだわった武蔵野うどんの店。ラーメンや蕎麦では、粉にこだわる店もありますが、うどんでもこういう店はあるんですね。武蔵野の「武蔵野うどん」にこだわり、練馬区周辺の材料を主に使用しているそうです。

「エン座」は、どの駅からも遠い、行きづらい場所にあります。こういう場所にあるにもかかわらず、高い評価を得ている人気店。しかも出版記念パーティの会場になるほどの、はんつさんのお気に入りです。

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会場に集まったのは、はんつさんのマイミクを中心とした約20人の方々。このメンバーの中に入れてもらえるなんて、嬉しいことです。『はんつ遠藤のうどんマップ』は特別価格、はんつさんのサイン付で、会場でも販売されていました。僕はまだ買ってなかったので、その場で購入。この本には付録でスタンプラリーのカードが付いています。全74軒を制覇して応募すると、その後抽選で香川2泊3日の旅が当たるというもの。半年間で74軒はさすがに厳しいので、僕はもうあきらめてますが。40軒以上制覇すると、認定証と「はんつ遠藤さんを囲む会」への参加券が得られるそうです。

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パーティは定額の飲み放題。うどんは一人一品ずつ注文できます。「みぞれ糧(かて)もり(肉入り)」750円は、「エン座」を代表するメニュー。糧(おかず)の入った、武蔵野うどんのスタイルです。途中で大根おろしを投入すると、また違った味わいが楽しめます。

その他、前々日までの予約が必要な「豆乳ぶっかけ」(時価)や、「冷かけ」600円、秋季・冬季のみの限定メニュー「田舎うどん」800円など、多彩なうどんが並びました。うどんは太くコシがあって、ダシもさっぱり。美しく個性的なうどんの数々。そしてお店の方々の人柄のよさもこの店の特徴です。

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『はんつ遠藤のうどんマップ』は、コンビニにも置いています。『無化調ラーメンMAP』と同じような作りで、持ち運びに便利なタイプ。ちなみに巻頭特集で、はんつ遠藤さんと記念対談をしているのが、「エン座」店主加藤氏です。「武蔵野うどん」に対する熱い想いも伝わってくる対談です。

■店名:武蔵野本手打うどん房 エン座
■住所:東京都練馬区石神井台8-22-1 第一サンライフ105
■電話:03-3922-0408
■営業時間:11:30-14:30(麺切れ閉店あり)
■定休日:月曜日・第1火曜日(月曜が祭日の時は営業・火曜に振替)
※土曜日のみ夜間も営業 18:00-20:30(予約制)



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2009年01月30日

いもや 神保町 三丁目店

神保町は昔からのグルメスポットで、居酒屋やB級グルメの名店も多く存在します。僕もいくつかお気に入りにしている店がありますが、課題店はそれ以上に多くてなかなか回りきれていません。

神保町を代表する店てんぷらの「いもや」の存在はずいぶん前から気になっていました。「行かなきゃ、行かなきゃ」と思いつつ、何度も店の前を通っているのに、なぜか中には入れません。そんな状態が数年続いていました。

どうしても相性の悪い店というのはあるものです。そんな店に行くには誰かに背中を押してもらうのが一番。この辺りを食べ歩いているグルマーTさんは、A級もB級も様々な店に食べに行っている方です。そんなTさんと神保町を歩いていたある日、「いもや行きましょうよ」と突然提案されました。

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「いもや」の店内はとても明るいのが印象的です。薄暗い白山通りに浮き上がるように、店内の様子が外からもはっきりと分かります。中に入ってみて感じるのは、白木のカウンターの美しさと、店内の清潔さです。

店員さんの無駄のない動きにも好感が持てます。てんぷらを揚げると焦げ茶色の鍋がぱちぱちと音をたて、ごま油の香ばしい香りが店内をみたしていました。

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えび天丼(汁付) 800円

壁に掛けられたメニューは、天丼(汁付)(550円)、えび天丼(汁付)(800円)、おしんこ(100円)の3つしかありません。このシンプルさがいいですね。天丼も気になりますが、今日はえび天丼を注文します。

まずはシジミのみそ汁が先に出てきます。シジミのいい香りがします。お新香をかじりつつ、みそ汁を飲んでエビ天ができるのを待ちます。

夜の「いもや」のお客さんは、仕事帰りのサラリーマン率が高いですね。みんな黙々と食べて出て行きます。常連らしいおじさんが入ってきて、僕の隣に座りました。常連といってもあっさりしたもので、お店の人と馴れ馴れしくすることはありません。おじさんは座るなり「大盛り、つゆ多め」と告げます。「つゆ」とはタレのことで、通常の2回分の量をかけていました。僕もこれを知っていれば「つゆ多め」にしたはずです。

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僕らのエビ天も出来上がりました。えび天丼(汁付)はえび4本、ししとう2本。あつあつのうちに「つゆ」がかけられ、すぐに渡されます。エビは「カリカリ」でも「しんなり」でもない絶妙な状態、ご飯は固めでちょうどいいし、タレは薄味でさっぱりとしています。はっきりとした個性があって、うまいエビ天ですね。これまで来なかったのはもったいなかった。そう思わずにはいれられません。

天丼はキスが3枚と、海苔の天ぷらなどが載っています。こちらもうまそうです。次回は「天丼、つゆ多め」で決まりでしょうか。思った以上のおいしさでした。気になった店には入ってみるものですね。ここはうちからも近いので、僕もおじさんたちに混じって時々食べて帰ろうと思います。

■店名:いもや 神保町 三丁目店
■住所:東京都千代田区神田神保町3-1
■電話:03-3261-7982
■営業時間:11:00~20:00
■定休日:日曜・祝日


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