2009年09月30日

「南房総の皿までなめろうプロジェクト」 まとめ

南房総市さんからご招待頂いた、「南房総の皿までなめろうプロジェクト」 。南房総のご当地グルメを食べつくすツアーだ。南房総といえば、東京からはずいぶん遠い場所だと思っていたが、行ってみると意外と近い。東京駅からバスで1時間半ほど。食文化が豊かで、魚がうまい。日帰り旅行にちょうどいい場所だ。


道の駅とみうら
日本一の道の駅、「道の駅とみうら」。建物内に「びわ」の加工工場があり、そこで作ったびわのピューレを使用した「びわソフト」や「びわカレー」などが人気。


高家神社 庖丁式
日本唯一料理の祖神をまつる神社「高家神社」。ここで代々行われている「庖丁式」を見学した。手を触れずに魚をさばく珍しい神事。


なめろう&さんが焼き試食会
南房総の郷土料理、「なめろう」と「さんが焼き」。アジ、アワビ、カツオなど材料は様々で、食べ方も豊富。この「なめろう」と「さんが焼き」を、今後どう展開していくかが今回のメインテーマ。大量のなめろうにブロガーも悶絶!


捕鯨 和田浦 くじら料理と月見の会
関東唯一の捕鯨基地、和田浦を見学した。その近くにある鯨料理店「ぴーまん」や地元の祭「くじら料理と月見の会」にも参加させてもらった。道の駅「潮風王国」は、まるで魚市場のような道の駅だった。


南房総いいとこどり ~観光コンシェルジュ~


■参加ブロガー
「日本食べある記」ぶれいぶさん
「馳走に屋号に意匠あり」まさぴ。さん
「築地市場を食べつくせ!」築地王さん
「フェティッシュダディーのゴス日記」Genetさん
「春は築地で朝ごはん」つきじろうさん
「Tokyo Diary」romyさん

2009年09月29日

「南房総の皿までなめろうプロジェクト」 捕鯨 和田浦

関東唯一の捕鯨基地、和田浦。捕鯨基地は日本でも5港しかないというから、意外と少ない。年間26頭のツチクジラが水揚げされる。捕獲された場合は鯨の解体を見ることができる。今回は鯨はいないが、和田浦の捕鯨基地を見学させてもらった。

和田浦
長さ十数メートルあるだろうか。これは巨大なまな板のようなもので、周囲に固定用のフックが用意されている。板の表面には細かな傷が無数に付いている。解体といっても、もう血は出ないという。意外と殺伐とした感じでもなさそうだ。一度見学させてもらうと面白いかもしれない。

潮風王国

潮風王国
その前にちょっと、「潮風王国」という道の駅に立ち寄った。ここはど真ん中に水槽があり、およそ道の駅とは思えない雰囲気だ。道の駅自体が「房州ちくら漁協」が直営する販売所になっている。サザエ、アワビ、岩ガキ、はまぐり、伊勢海老など、地産のもの中心に販売されている。

船

海
外に出ると、ちょっとした公園のようになっていた。目の前に船が泊まっていて、横に回りこむと、目の前がすぐ海だ。なかなかワイルドな道の駅だ。なかなか見所も多いので、ちょっと休憩するにはちょうどいい。僕の目的は、実はビールだった。同じく我慢の限界だったジュネさんと2人で、クラフトビールで乾杯。そろそろ夕方なので、アルコールもいいだろう。

くじら料理と月見の会

くじら料理と月見の会
夜は、和田浦の「鯨おかみさんの会」が、鯨料理を提供している「くじら料理と月見の会」に参加する。その前に近くにある「くじら料理 ぴーまん」に立ち寄った。女将さんの鯨レクチャーと、「ぴーまん」のマニアックな鯨料理のを見学するためだ。料理は刺身、てんぷら、串かつ、佃煮などバリエーションが多い。鯨の種類も多く、たぶんここで食べれない鯨は、日本では食べることができないのではないか、というほどだ。

鯨弁当

鯨肉

鯨のヒゲ
「くじら料理と月見の会」がはじまった。ちょっと早めに来たのだが、会場は既にすごい賑わい。行列に並んで、くじら弁当を購入した。これはクジ付きで、先程の「ぴーまん」の女将さんが販売していた。クジはハズレがガないようで、とにかく全員何かが当たる。僕が当たったのはカレンダー。ちゃんと来年のカレンダーだった。中島さんはなんと、鯨のヒゲを引き当てた。やはりこういうのを当てないといけない。今では鯨の肉を食べる機会はほとんどない。昔、給食で出ていた鯨の竜田揚げが懐かしい。この弁当のメインも竜田揚げだ。鯨の刺身もちょこっと頂いた。鯨の風味は鯨にしかない。時々食べれる程度に一般的にならないものだろうか。

月見の会

月見の会
地元の高校生のダンスやゲストの演奏などイベントが続く。我々は生ビールと地酒を飲みながら芝生で談笑。生ビールを買って戻ると、何やら円陣を組んで話し込んでいる。その中心には、あの熱い男、中島さんがいる。今回のツアーや南房総の観光プロモーション、なめろうの売り込み方になどについて、ブロガーに相談している。中島さんにはもう何かが見えているようだったが、最後にこうして語り合うと、一体感が生まれる。

海

海
我々は今、すごい場所にいる。海はやや荒れかけていて、左右で海の表情が全く違う。こんな海の際で地元のお祭りが行われている。地元の祭りにしては、参加者が多く、ものすごく活気がある。和田浦は、多くの人を引きつける魅力のある土地だ。

食は地方に活気を生む。今回のツアーでも、「なめろう」を中心とした南房総の食文化には圧倒されっぱなしだった。なにも東京の人に宣伝しなくても、地元の人だけでひっそりと食べ続ければいいじゃないかという意見もある。でも実は、地元の人が「なめろう」を食べなくなってきているのが一番の問題だという。くじら料理も、地元とは関係のないところで、いろんなことが起きている。様々な要因があって、昔から続いてきた地方の食文化が失われる危機がある。その危機感を早くから感じているのが、南房総市だろう。食文化を守るために、逆に攻めに出る。今回の南房総ツアーもその一環だ。その方向は間違ってはいないと思った。

「守るべき伝統はしっかり守り、変えるべきところは変えていく」という、地元の方の言葉が印象に残った。伝統の食文化を自分たちが変えていくということに、躊躇はないようだ。多くの人たちが、それぞれの立場で危機感を感じている。でもみんな表情は明るい。挑戦していこうという気概と一体感がある。「地方を活気づける」という意気込みで挑んだ我々が、逆に元気づけられて帰ってきた。東京駅から1時間半。こんな近い場所にすごい食文化があった。


新鮮な魚介と漁師料理が魅力の南房総市!


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2009年09月24日

「南房総の皿までなめろうプロジェクト」 なめろう試食会

高家神社の隣にある「千倉町者社会福祉センター」に移動し、「なめろう」と「さんが焼き」の試食&座談会に向かった。会場に入ると、既に料理の準備が着々と進んでいた。「南房総の食文化体験ツアーご一行さま」という横断幕まで用意されていて、地元の方々の期待の高さをひしひしと感じる。今回の南房総ツアーのメインは「なめろう」と「さんが焼き」。この2つを如何に観光と結びつけるか、まずは料理を食べてみて、本場のなめろうがどんなものか体験してみる。

なめろう
調理を担当するのは、地元の料理店の方々。房総の山海の幸を活かした料理や寿司を楽しめる「寿し・割烹 ちどり」(南房総市千倉町北朝夷2865/0470-44-0604)、新鮮な魚介類を使用するため、食事を予約制にしているというこだわりの宿「政右ヱ門」(南房総市千倉町忽戸497/0470-44-4071)、鯛しゃぶ料理の元祖で、漁師メシも供する宿「曳船」(南房総市富浦町豊岡952/0470-33-3760)、「泊まれるお鮨屋さん」として地元でも親しまれている「銀鱗荘ことぶき」(南房総市千倉町平舘684/0470-44-2527)の4店。南房総の郷土料理「なめろう」を次代に伝えるのは、まさにこの人たちだ。

なめろうとタコ

さんが焼き

さんが焼き
なめろうとは、アジなどの魚を、味噌、生姜、ネギ、大葉などと共に包丁で叩いたもの。包丁で叩くことで粘りが出るという。皿をなめるほどおいしいので、「なめろう」と名づけられたそうだ。ちなみに「なめろう」は魚を叩くが、「たたき」は叩かずに魚を刻む。では何故「たたき」というのだろう。そんな疑問も生じるが、ややこしいので今は考えないことにしよう。

さんが焼きは、なめろうを焼いたものだ。ホタテの殻になめろうを詰めて、漁師さんたちが焼いたのがはじまりという。アワビだけでなく、ホタテの殻や大葉やフキの葉などで代用することもある。

アワビのなめろう

なめろう
まずは、アワビのなめろう。はじめに出てきたこれが一番うまかった。コリコリとした食感と磯の香り、味噌の風味がたまらない。これは珍味だ。続いてアジのなめろう。これこそまさに酒の肴なのだが、まだ昼なので酒はない。

なめろう

水なます

カツオのなめろう
なめろうの食べ方にもいろんなバリエーションがある。氷水に味噌をまぜたものに漬けて食べる「水なます」もその一つ。氷水に浸したアジは身が引き締まり、食感がいい。涼しげな感じが真夏にはよさそうだ。カツオのなめろうは驚くほどにうまい。座談会で「カツオはそのまま食べた方がおいしいんじゃないですか?」という意見が出たほど、とにかくカツオそのものがうまい。なめろうがこれほどうまいなら、刺身も期待できる。これはカツオに限らず、アジやアワビについても言えること。素材がこれだけいいということは、刺身も相当うまいに違いない。刺身と食べ比べることで、なめろう独自のおいしさが発見できるかも知れない。これはぜひ試しておきたかった。

すりながし

すりながし
汁物で最もうまかったのが、「カツオのすりながし」だ。政右ヱ門さんが説明しながら作り方を実演してくれた。見た目が素朴なので、それほどうまそうには見えないのだが、これは食べてビックリ。めちゃくちゃうまい。これも東京で出せば、かなりウケるのではないだろうか。なめろうやさんが焼きだけではない、南房総の食は奥深い。

意見交換会

意見交換会
大量の料理が並び、テーブルが皿でいっぱいになった。それを一つ一つ、味をみながら食べ進める。最後に意見交換会として、ブロガーが気付いた点などを述べ、その後お店の方々のお話を伺った。僕が指摘させてもらったのは、この日のイベントについて、酒なしでなめろうを食べるのは、本来の食べ方ではないのではないかということ。それから、なめろうをメインにするには、何らかの工夫が必要で、従来のなめろうだけではちょっと弱いということ。

やはりなめろうはメインではなく、酒の肴だ。それもツマミの隅っこにあるパーツの一つ。ただ、隅っこにあるといっても、存在感は抜群。酒飲みが好む重要なパーツであることは間違いない。なめろうについて考えるとき、この認識がないと見誤ってしまう。特に地酒との相性が気になる。地酒と合わせることで、なめろう本来のおいしさが、更に引き立つような気がするからだ。僕としては、まず地酒の紹介があって、どの銘柄にはどのなめろうが合うかというマリアージュをぜひやって欲しかった。

ただ、なめろうを観光の目玉として考えると、たぶん酒の肴という位置づけではダメだろう。酒と切り離した、新しい何かを考えなければいけない。僕のオススメは、「丼もの」。海鮮丼の真ん中になめろうを置いて、上からタレをぶっかける。このタレに、地元の味噌や醤油などを生かした独自の調味料を使う。これは南房総に来なければ食べることができない。お茶漬けもいいかもしれない。ご飯の上になめろうを乗せて、熱々のお茶を注ぐ。これもうまそうだ。個人的にはそういうものが食べてみたいのだが、こんなの誰でも思いつくことだ。本物のご当地グルメを作り出すには、もっと奥深い洞察が必要になる。単純なアイデアだけではダメで、地域の特徴や伝統を踏まえ、今後の方向性をしっかりと見定めなければならない。

今回出た意見などを踏まえ、今後更に検討を進めるという。来年には、何らかの発信があるらしい。どういったものが提案されるのか、今から楽しみだ。



新鮮な魚介と漁師料理が魅力の南房総市!


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2009年09月18日

「南房総の皿までなめろうプロジェクト」 高家神社 庖丁式

高家(たかべ)神社は、料理の祖神を祭る日本で唯一の神社。正直言ってよく知らなかったのだが、どうやらこの高家神社、料理関係者の間では有名な神社らしい。日本全国から料理人や醤油、味噌、醸造関係者などが参拝に訪れるという。高家神社といえば、「庖丁式」という珍しい神事でも有名。庖丁式は、平安時代初期に料理作法を作った時に、儀式として定められた。庖丁で魚を捌く儀式だが、魚に一切手を触れることなく行われるという。この庖丁式を、今回見せてもらえることになった。

高家神社

高家神社
高家神社は、千倉町市街を見下ろす高台にある。石段を登ると、視界が一気に開けた。遠くに見えるのは太平洋だろうか。心地よい風が吹く、気持ちのいい場所だ。まずは拝殿に向かう。賽銭を投げ込み、二礼二拍手して、手を合わせる。料理の祖神をまつる神社だが、さて、何をお願いしようか。その時頭に浮かんだのは、「貝類とサバに当たらないように」とかそんなことだった。魚や貝をおいしく食べたい。ちょっと間抜けなお願いだが、南房総の料理の神様なのだから、それほど的外れでもないだろう。

庖丁塚
石段を登ってすぐ、左右に「庖丁塚」がある。庖丁塚は、日本各地にいくつもあるそうだ。うちの近くでも、上野の不忍池に庖丁塚はある。そういう意味では珍しくはないのだが、ここは日本で唯一料理の祖神をまつる高家神社。ここだけは特別な存在だろう。

石段の手前に社務所がある。この時は閉まっていて、人の姿は見えなかった。僕はご朱印の会のメンバーなので、ここでもご朱印を手に入れなければいけない。しかし誰に聞いても、社務所は休みだという。それでも諦めきれずに、帰り際に社務所を覗いてみた。するとたまたま中に人がいたので、ご朱印をお願いすることにした。僕のご朱印帳は渋谷のギャラリーに展示中で、手元にはない。仕方ないので別紙に描いて頂いた。これだけでも来た甲斐があった。

庖丁式

庖丁式

庖丁式
社務所を通り過ぎて少し行くと、小さな舞台と客席が見えてきた。ここが庖丁式を執り行う庖丁式殿だ。参拝を終えたメンバーは、ここに集合して庖丁式を見学することになっている。いよいよお待ちかねの庖丁式がはじまる。まずは白、黒、黄色、水色の色とりどりの包みを、まな板に広げる。これは鮑のことらしい。黒い包みは丸焦げにしたものの象徴。魚に当たって健康を害した時に、その原因となった部位を丸焦げになるまで焼いて、もう一度食べれば身体が治るという言い伝えが、この地域にはあるという。この黒い包みはその焦げたものの象徴だ。これらの包みをまな板に広げ、また集める。その後は塩をまいたり、まな板を研いだり、そういう儀式が続く。二人三人と、人が変わっていき、最後は刀主の登場だ。

魚
右手に庖丁、左手に菜箸を持ち、魚に触れることなく捌いていく。面白いのは、切った後花びらのように円形に並べるのだが、ちょうどヒレの部分が外側に開くように尖らせているところだ。切って庖丁を抜く時に斜めに抜くようにして細工する。あんな不安定な状態でよくこれだけの技ができるものだと感心してしまった。
高家神社の庖丁式、珍しいものを見せて頂いた。南房総の食文化、そのポテンシャルの高さは、こういうところにも現れている。食は文化だ。食にまつわる神事がある土地も珍しいが、それだけ食を大切にした文化の発現だと思う。そろそろ腹が減ってきた。いよいよ、その食文化を胃袋で体験する時間だ。


まだまだ魅力いっぱいの南房総市。


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■住所:千葉県南房総市千倉町南朝夷164
■電話:0470-44-5625(社務所)


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2009年09月17日

「南房総の皿までなめろうプロジェクト」 道の駅とみうら

千葉県南房総市さんのお誘いで、ブロガー企画、房州の食文化体験ツアー「南房総の皿までなめろうプロジェクト」に参加することになった。南房総といえば、まず思い浮かぶのは、「なめろう」や「さんが焼き」、それから「鯨料理」など。漁師料理を中心とした食文化の豊かな地域だ。この独特な食文化を観光振興に生かそうと、南房総市が観光プロモーションを展開している。今回の企画はその一環で、ブロガーを招待して、企画や食について意見を聞きたいという。「宣伝してください」と言われることはよくあるが、「宣伝しなくてもいいので、観光客として、ブロガーとしての生の声が聞かせてほしい」という。だから、感じたことをそのまま先方にも伝えたし、ブログにも正直に書こうと思う。

中島さん
参加ブロガーは東京駅に集合。かなり遠くに出掛けるつもりで参加したのだが、なんと1時間半ほどで目的地に着くという。房総の魚はうまい。旬の魚なんかは、築地よりもいいに決まっている。一度現地に行って魚を食べたいと思っていたのだが、東京からは遠いと思って諦めていた。でもこのくらいなら電車でもそれほど掛からない。今回は東京駅からバスで向かう。バスの方が気軽に行けるし、ツアーらしくて楽しそうだ。

写真は、この企画の仕掛け人、地方の活性化に燃える男、中島氏だ。バスの中では、今回のツアーの趣旨や、現地の人たちがどういう思いで取り組んでいるか、熱く語ってくれた。


道の駅とみうら

道の駅とみうら

びわソフト
まず最初の目的地は、「道の駅とみうら・枇杷倶楽部」。バスが停車するので、そのまま乗ってればいい。「道の駅とみうら」は、2000年に行われた第1回全国道の駅コンクールで最優秀賞を受賞した。当時の全国551駅のチャンピオンだ。名物の「びわソフト」や、「びわカレー」など、びわを使った商品で有名な道の駅。ここに寄った目的はなんと、「びわソフト」のみ。夏休みには1日1,000食出るというから驚きだ。いくら食いしん坊な僕でもソフトクリームのために下車するのはこれがはじめてだ。でもこの「びわソフト」、下車するだけの価値は十分にあった。びわソフトもびわカレーも、びわのピューレが入っている。よくある「なんとかソフト」は、なんとか風味の着色料か何かが入っているのだと思うが、ここは違う。本物のびわを使ったピューレだ。しかも、驚いたことに、道の駅の中に工場があって、びわの加工もここでやっている。取れたてのびわをすぐに加工して、そのまま商品にしている。これにはさすがに驚いた。そりゃあ、うまいに決まってる。道の駅に工場があるというのは、全国でも「道の駅とみうら」ただ一つという。

工場

お土産
工場内も見学させてもらった。この日は稼動していないが、雰囲気は伝わる。清掃や片付けは行き届いているが、空き箱はそのまま。何かに使うのだろうか。このくらいのんびりしてる方が、好感が持てるものだ。お土産売り場は、びわグッズでいっぱい。びわカレー、びわせんべい、びわゼリー、びわ石けんなどなど。僕はびわのジャムなどを購入した。

駅長
最後は駅長さんも来てくれて、道の駅の説明を伺った。これだけのこだわりある駅なので、どんだけ熱く語られるのかと思いきや、意外と淡々としている。自然体で無理をせず、当たり前のことを当たり前にやる。気負いのない確かな自信が感じられた。さてさて、次回からは、一気にすごい展開になる。これまで見たことのないもの、食べたことのないものばかりが登場する、盛りだくさんのグルメツアーの始まりだ。


こんな盛りだくさんの企画に招待してくれた、南房総市。


詳しくは・・


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■住所:千葉県南房総市富浦町青木123-1
■電話:0470-33-4611
■営業時間:10:00~18:00
■定休日:不定休(駐車場・屋外トイレ・公衆電話は24時間使えます)


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2009年09月16日

アンセンブル バイ マイ ハンブルハウス 丸の内 「響12年」新発売!

響
最近では角ハイボールがブームになっていて、ウイスキーは安くてうまいというイメージもあるようだ。確かに昔と比べると、外国のウイスキーも適正価格で手に入るようになったし、高級なウイスキーでさえ、かなり身近な存在になってきた。スコットランドに行った時、現地のバーで特別な扱いを受けているジャパニーズウイスキーがあった。ボトルの置かれた場所を見れば、一目瞭然。圧倒的な存在感。一つはサントリー山崎。これは文句なく特別なウイスキーで、日本でもジャパニーズウイスキーの代表格という定評がある。もう一つは、「響」。30数種類のモルトをブレンドしたブレンデットで、グラスゴーでお会いした稲富博士が作り上げた傑作だ。響30年、21年、17年とあり、ヨーロッパでも非常に高い評価を受けている。日本では山崎と比べて、まだそれほど知名度がないのかもしれない。響は、非常に緻密に計算されたブレンデットだが、普段飲むにはちょっと手が出ない高級な酒。味わいも重厚かつ華やかで、クオリティが高い。もう少し価格を抑えて飲みやすくはならないものか。そう思っていたところ、新製品「響12年」が発売された。実は昨日がその発売日だった。

響
この情報は前からキャッチしていて、バーで「響12年ください」と注文したこともある。そのくらい僕が期待していたウイスキーの、待ちに待った発売日。で、サントリーさんのご好意で、発売前に響12年を飲みに連れて行ってもらった。これがまた、17年や21年とは全然違うから面白い。梅酒樽のモルトもブレンドされているそうで、ほのかな甘みがある。しかもすっきりと飲めるのがいい。これは食中酒にピッタリだ。たぶん角ハイボールでウイスキー好きになった人が、次にワンランク上のウイスキーを求めるとしたら、この響12年になるのではないか。これもハイボールにすると面白い。僕の中では白州のハイボールが最高。響12年のハイボールは、それと並ぶほどの絶品だった。

海月(くらげ)のスパイシーマリネ

茹で豚のスパイシーガーリック

ソフトシェルクラブのシンガポールチリソース
会場は、シンガポール料理とウイスキーを楽しめる店「アンセンブル バイ マイ ハンブルハウス」。丸の内ブリックスクエアの3Fにある、アジアン・キュイジーヌだ。シンガポール料理を中心とした上質な料理で、発売されたばかりの響12年を楽しむことができる。響12年は、スパイシーな料理によく合う。そういう意味で、海月(くらげ)のスパイシーマリネ、茹で豚のスパイシーガーリック、ソフトシェルクラブのシンガポールチリソースの3品は、響12年をおいしく飲ませるためにあるような料理だ。

花巻き(揚げ)
「花巻き」には揚げと蒸しの2種類がある。写真は揚げの方で、これがなかなかうまい。響12年は揚げ物にもよく合う。ある食事会で、中華料理にはどんな酒が合うか、という話題になったことがある。日本酒、焼酎、ワインはダメだろう。白酒は食中酒にはならない。ということで、候補はせいぜい紹興酒くらい。それでもベストマッチというほどのこともなく、やはりお茶が一番ではないかという結論になった。要するにあまりお酒には合わない。その理由の一つは、油っぽさにあるのではないか。響12年のほのかな甘みと、飲んだ後のスッキリ感は中華料理にも合いそうだ。特にハイボールで飲むと、炭酸が微かな甘みを引き立てて、油っぽさが消し飛ぶ効果がある。

ポークスペアリブのモチャハニーソース

芝海老とカシューナッツのゴンバオ炒め

海南チキン
美しい料理が並ぶ。さすがアジアン・キュイジーヌというだけあって、フレンチのようだ。ポークスペアリブのモチャハニーソースは、色使いが美しい一皿。芝海老とカシューナッツのゴンバオ炒めは、黒酢の酢豚のような印象だが、食べると芝海老という意外性が面白い。

ナシゴレン

海南チキンライス
最後はご飯もの。定番のナシゴレンと、海南チキンライス。ご飯ものはアジア料理らしい品がならぶ。響12年を、様々な飲み方で飲ませてくれるこの企画。オレンジジュースで割ったり、それにミントの葉を潰して入れたり。ソーダで割ったり、トニックウオーターで割ったり。もちろんストレートでも飲んだ。そんな中、一番しっくりと来たのは、やはりソーダ割り。いわゆるハイボールだ。これが飲みやすくて、次々と飲んでしまう。サントリーのプレミアムソーダと、氷のセットが隣に置かれた。これだと酒も進んでしまう。最近のハイボールブームが、角から響へと飛び火するような気がする。ワンランク上のハイボールが飲みたければ、まずは響12年を試してみるといいかもしれない。


昨日発売されたばかりの響12年!もう飲むことができる店があります。


詳しくは・・


コチラ!


■店名:丸の内 アンセンブル バイ マイ ハンブルハウス ANTHEMBLE by My Humble House [アジアン・キュイジーヌ]
■住所:東京都千代田区丸の内2丁目6-1 丸の内ブリックスクエア3F
■電話:03-5220-1923
■営業時間:月~水11:00~23:00/木~土・祝前11:00~02:00/日・祝11:00~22:00
■定休日:無休


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2009年09月15日

くう 大塚

大塚駅周辺にはいい居酒屋が多い。駅前には江戸一があるし、串駒、こなからなども僕のお気に入りで、昔よく通った。この周辺には、居酒屋の名店がいくつも軒を連ねている。まるで酒飲みの聖地のような場所だ。社会人になって、真っ先に大塚に住むことにした。飲み歩きの拠点として、これほど適した場所はないと思ったからだ。その後引っ越して、今では大塚に来ることは滅多にない。大塚駅で下りるのは、居酒屋に行く時だけになった。のむのむさんと「久々に飲みに行きましょう」という話になった。お店はのむのむさんにおまかせ。のむのむさんは鼻が利く。「最近気になっているんだよね~」という店に連れて行ってもらうと、大抵ものすごくいい店だ。今は大塚の「くう」が気になっているという。聞いたことのない店だ。大塚であれば、他にも候補があるのに、あえて初めての店。大塚に住んでいた頃からあった店なのだろうか。家の近くもよく見て歩かなければ、名店を見過ごすことになる。

刺身盛り
大塚「くう」は、二人で切り盛りしている小さな店。たぶんご夫婦だろう。中に入ると、既に地元の人が飲み始めていた。名店であって、地元密着というのは難しい。大塚には「こなから」という料理の素晴らしい居酒屋もあるが、地元の人がウダウダととぐろを巻いていることが多い。それはそれでいいことなのだが、それは地元の人にとっていい店であって、我々は事情が違う。「くう」の常連は、大人しく静かに飲んでいる。客を見れば居酒屋が分かる。ここはいい店に違いない。

あなご白焼き

とうがらし焼き
お通しは、黄ニラと子持ち昆布。子持ち昆布一切れに鰹節が軽く掛かっている。お通しは控えめなのがいい。でもこれはうまい。もうちょっと食べたいかも。刺身盛り合せ2,000円は、真ごち、かつをづけ、真だことの3品と、お品書きに説明があった。刺身はなかなかうまい。特にカツオのづけがよかった。あなご白焼き900円、伏見とうがらし焼き650円などをつまみながら、酒を進める。まずは燗酒。燗酒は、神奈川の「天青」600円。1杯目はお燗を飲みたいけれど、料理と合わせると何かが違う。純米酒もあるが、今日は純米吟醸を飲もう。宮城の「阿部勘」750円、佐賀の「東一」800円、栃木の「鳳凰美田」750円などを次々と飲む。やはりこのメンツで飲むと酒が進む。酒飲み同士で飲む酒は、この上なく楽しい。好きな酒をじゃんじゃん飲んでも、誰も酔わない。と思ったが、帰り際の足取りはかなり怪しい。酔ってないと思うのは、既に酔っている証拠なのかも。

塩焼き

天ぷら
イサキの塩焼き、はも天ぷら900円、茶豆塩ゆで650円、合鴨ロースくわ焼き850円、ごま豆腐600円、地鶏もも肉ごま正油つけ焼き850円、地玉子出汁巻きなどなど、際限なく注文。これだけ食べているということは、その分飲んでいるということ。酒もうまいし、料理もうまい。だから次々注文して、みんなでワイワイ言いながら、すぐに平らげてしまう。店を出て分かれた後、つい昔の習慣で駅前のホープ軒本舗に寄ってしまった。「にんじんが入っているからスープが甘い」。その話を寝るまでしていたという。全く記憶にない。いや、いい店だった。のむのむさん&相方さん、ありがとうございました。また飲みましょう。

※のむのむさんの記事はコチラ


■店名:くう
■住所:東京都豊島区南大塚1-48-9
■電話:03-5978-4557
■営業時間:17:30~22:30
■定休日:日曜・月曜


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2009年09月14日

九段 斑鳩(いかるが)

九段下の人気ラーメン店「九段 斑鳩」。鰹節、鯖節、利尻昆布などを使用した魚介系スープと、豚骨と鶏がらで取った動物系スープを合わせる、いわゆるダブルスープの店。スープには特にこだわりがあるようで、化学調味料に頼らず、厳選した体にやさしい材料を使用している。東京のラーメン店の中でも、斑鳩ほど食材やに調理にこだわった店は少ないのではないだろうか。

九段 斑鳩
何年か前にはじめて斑鳩に行った時は、「スープがぬるい」と思った。「乳化させたスープに最適な温度で提供している」などと言われると、そうなのかなと思うけれども、やっぱりラーメンのスープはそれなりに温度が高い方がおいしく感じる。昔のラーメン批評では、「食べ初めの温度と食べ終わる頃の温度が云々・・」という薀蓄があった。最近あまりそういうことを言う人はいないようだが、最初の一口の印象が「ぬるい」では、その後食べ進む箸が止まってしまう。そんなことを感じて、その後、あまり店に足が向かなかった。ところが久しぶりに来てみると、今回は違った。スープの温度が以前より明らかに高い。徐々にそうなっていったのか、意識して変えたのか。いずれにせよ前回よりも格段にうまく感じた。

チャーシュー

麺
特製らー麺880円を注文。特製は、チャーシュー、煮玉子、メンマがサービス価格で追加されるお得メニュー。カウンターに座ったので、厨房が丸見えで、細かいところまで観察することができる。斑鳩がすごいと思うのは、店員さんに無駄な動きがないところ。厨房内は清潔で、よく片付けられている。こういう厨房の店で外すことはほとんどない。

チャーシューや煮玉子は、トロトロで絶妙な状態。一つ一つのパーツの完成度はかなり高い。それらが丼の上に集合する。このクオリティの高さはすごい。なにか迫力のようなものを感じてしまう。スープはマイルドで旨味がある。ネギを使わないというこだわりも面白い。ラーメンにネギはつきもの。「風味を大切にするためネギは入れない」というのは、理屈としては頷けるけれども、実践できる店は少ない。ラーメン店での修行経験がない店主ならではの発想だろう。

杏仁プリン
そして最後に食後の定番、杏仁プリン300円。これはラーメン店のデザートとは思えないほどうまい。ラーメンと杏仁でサッパリと食べる。この組み合わせがいい。シメに杏仁プリンを食べることで、返ってラーメンの満足度が増すのもおもしろい。

斑鳩か変わったのか、僕の味覚が変わったのか。年々、好きになる。万人受けする味で、しかもクオリティが高い。店内が清潔なのもいい。斑鳩ほど人に勧めやすいラーメン店も少ないのではないだろうか。


■店名:九段 斑鳩 (いかるが)
■住所:東京都千代田区九段北1-9-12
■電話:03-3239-2622
■営業時間:11:00~15:00、17:00~23:00/土・祝11:00~16:30、18:00~22:00
■定休日:日曜日


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2009年09月09日

フードジャーナリスト会議 3周年記念 銀座 飛雁閣

フードジャーナリスト会議の3周年と飛雁閣移転1周年を記念して、「フードジャーナリスト会議3周年記念ディナー」が開催されました。食べ物系の著名人や作家さんたちに混じって、僕もコッソリと参加。なんと40人もご招待の豪華なディナーで、名簿にはすごい方々が名を連ねています。この豪華メンバーの中に僕が入ってていのかなあと、ちょっと冷や汗が出てくるほどです。同じテーブルには、フリーライターの内田麻紀さん、ぴあ「東京最高のレストラン」編集長、大木淳夫さん、そしてなんと本日からブログを移転させたコチラの方。今回は何はさておき、豪華ディナーを食べる会。早速食事が運ばれてきます。


飛雁閣

前菜
飛雁閣といえば、調味料にこだわった無化調の中国料理。亜細亜食品という調味料メーカーの店で、そのアンテナショップ的な役割も担っています。飛雁閣では、モンドセレクション受賞の食材や調味料をふんだんに使用しているので、そもそも化学調味料なんか使う必要はありません。

そんな極上のラインナップの中でも、僕が最も好きなのが、最初に出てくる9品の前菜。これもモンドセレクション金賞受賞。1品1品に添えられた野菜との相性がよく、この9つのペアが全体としてもいいバランスを保っています。完成度の高い個々の食材がよく活きた美しい皿。これだけでも飛雁閣に来たなあと、実感するほどの定番の前菜です。

フカヒレ

干しアワビ
飛雁閣といえば、フカヒレ姿煮や、干しアワビも有名。フカヒレは何日もかけて準備した逸品。飛雁閣の料理長は、香港の福臨門で25年もの間、腕を振るった方だそうです。その方が、この日のために特別に準備した、手の込んだ料理の数々が並びます。

伊万里牛

小籠包
伊万里牛フィレ肉の黒胡椒風味は、酒によく合う。飛雁閣で酒といえば、紹興酒10年。飲みやすいタイプの紹興酒なので、ゴクゴク飲んでしまいます。大木編集長と二人で飲んで、あっという間に2本が空になりました。これもモンドセレクション金賞受賞。紹興酒の中では、僕の一番のお気に入りです。

小籠包はレンゲに載せて食べます。皮が薄いので、箸でつまむ時に注意しないといけません。この超薄皮小籠包は、現在ギネスブック申請中だそうで、これほどの薄皮は飛雁閣以外ではお目に掛かることはできません。

後藤晴彦さん

嶋啓祐さん
今回は飛雁閣の料理を食べる以外に、イベントは特にありません。見所は、主催のわぐりたかしさんのお喋りと、「お手伝いハルコ」こと後藤晴彦さんのスピーチ。この日の様子をTVで流したり、DVDを製作する話もありそうで、会場ではTVカメラがインタビューに回っていました。「ご朱印の会」の嶋啓祐さんもTVインタビューに答えています。今回は新たな出会いもあり、有意義な会でした。またお声が掛かるように、ブログを頑張ろうという気になりました。


なんと、あの大人気ブログ「食い道をゆく」がお引越し!


新しいアドレスは・・


コチラ!



■店名:飛雁閣(ひがんかく)
■住所:東京都中央区銀座8-9-15 JEWEL BOX GINZA 9F
■電話:03-3572-7111
■HP:http://www.higankaku.com
■最寄駅:地下鉄 銀座駅 徒歩3分
■営業時間:ランチタイム12:00~14:00、ティータイム14:00~16:30、ディナータイム18:00~22:00
■定休日:無休


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2009年09月07日

らーめんダイニング ど・みそ 限定ラーメン 京橋 &御朱印展

ラーメンフリークの心を揺さぶるイベント、限定ラーメン。特にラーメンブロガーは「情報を喰う」と言われるだけあって、限定が発売されると、ついつい足が向いてしまうものらしい。京橋の「らーめんダイニング ど・みそ」は、毎月、1ヶ月間限定のラーメンを開発し、日曜日と祝日のみ販売をしている。このラーメンはすごい。何がすごいかというと、味噌ラーメン専門店なのに、限定ラーメンは全然味噌じゃない。得意の味噌ではなく、醤油、塩、坦坦麺、まぜそばなどラインナップは多彩。しかも7月の「梅雨うざいぜベイビー麺 ~サラダ仕立て~」のように、ふざけた名前にもつい期待してしまう。

どみそ
9月の限定は「旬のサンマ塩らーめん」。ベースは塩で、中央にはなんと、サンマが載っている。新しく入った店員さんが、数々の有名ラーメン店を経験した方だそうで、今回はその人の作品。「ライスか小ライスがつきますが~」というので、迷わずライス。こういう時「小」を頼んだことはないけど、今回はサンマの誘惑で大きい方にした。もちろんご飯とサンマでビールを飲むのが目的。

どみそ
麺はいつもの「どみそ」の太麺ではなく、細麺。これがまたさっぱりとして、塩によく合う。スープはゴクゴクと飲んでしまうほど、うまい。主張がつよく、飲み応えがある塩。完成度の高いスープだ。

「日祝限定ラーメン」の買い方は、食券機右下の「日・祝限定」ボタンで食券を買う。昔は食券を2種類買ったりしていたが、やはり専用の食券があった方が分かりやすくていい。数量限定ということなので、早めに行かないと売り切れていることもある。9月はまだ始まったばかりだし、休みも多いので、まだまだ食すチャンスはありそうだ。

御朱印展
で、ここからは告知。この写真、どみそのカウンターで勝手に撮ったんですが、とある展示会のご案内はがき。「All About フレンチガイド」の嶋 啓祐さんと、その飲み友達がやっている「御朱印展」企画。遊びではありますが、こんなはがきを作ってしまうほどに、本気で遊んでいる。で、僕もこれに参加してます。

御朱印とは、神社に行くともらえる、神社の印と、日付や神社名などを筆で書いたもの。これが最近流行っている・・とまでは言わないが、少なくとも我々の間では流行っていて、今回「御朱印展」を開催することになった。

もし、このはがきが欲しい方いましたら、お送りしますので、名前と住所を書いたメールをください。優先的にお送りします。



◆◆御朱印展◆◆
会場は渋谷の「ギャラリーTORi」。渋谷駅から徒歩7分、氷川神社の隣にあります。

◆開催日程◆
2009年9月9日(水)~9月27日(日)
(休館日:9月14日、21~23日)
13:00~20:00



嶋啓祐と飲み仲間達が開催するご朱印帳の合同展覧会!


詳しくは・・


コチラ!

2009年09月04日

プルーカフェ 銀座

銀座昭和通り沿いにある、赤い扉のオープンカフェ「Pour cafe(プルーカフェ)」。この店の名物「山形水ラーメン」が面白い。最近、なぜか何でも凍らせて食べる人多いそうで、冷やして食べるのがちょっとしたブームになりつつある。いや、もう夏も終わりなのでブームも終了か。プルーカフェは、その名の通りカフェなのだが、ラーメン好きの間では、ラーメンの店として認知されている。カフェにしてラーメン専門店顔負けのクオリティ。これは異色のカフェだ。

山形水ラーメン
この店ではじめて「山形水ラーメン」800円というメニューを見た時、ドキッとした。カフェのメニューにラーメンがあってもそれほど期待はしないが、「山形水ラーメン」となると話は別だ。そこまで踏み込んでいるということは、本格派に違いない。ラーメンが運ばれてきて、そのビジュアルに二度ビックリ。ど真ん中に、巨大な氷が載っている。これがダシで作った氷というから驚きだ。ダシ氷はスープよりもやや薄めにしているという。時間と共に溶け出すのを楽しみながら食べる。その濃度も計算に入れている。ここまで聞いたところで、もう降参である。

肝心の麺はどうだろう。麺好きにとって、緬はスープより大事なポイント。ハシを差込み、麺を持ち上げる。一緒に冷ややかなダシの香りが立ち上った。ずるずるっ…。中太の平打ち。これはうまい。氷水でシメた麺の歯応えがいい。これはタダのカフェではない。ラーメン店を凌駕する味と個性。見た目はオシャレなカフェだが、ラーメンは骨太だ。オーナーは元ラーメンの屋台をしていた方らしい。しかしこのクオリティはそんなものではない。山形名物の冷やしラーメンをアレンジした「山形水ラーメン」。大きなダシの氷のインパクト。いや、これはヤラレタ。

豆乳カレー
ラーメンには参りました。それでは他のメニューはどうだろう。ロコモコが人気らしいが、ここはもう少し変わったものにしよう。「豆乳カレー」800円を注文。水の代わりに豆乳を使っているらしいが、インパクトは薄い。まろやかで、やや優しい印象のカレーだ。さっきのラーメンの個性が強すぎて、あとは何を食べても印象は薄いのではないか。

ローストビーフサラダ
では、ここからは飲みに入ろう。プルーカフェは酒類も豊富。大勢で騒がしく飲む客も多く、夜はパブのような雰囲気になる。そうすると、酒に合いそうなものを頼みたくなる。パッと目に入った「ローストビーフサラダ」790円と「牛すじの赤ワイン煮込み」790円にした。メニューの上から貼り付けられているのは、新メニューだからか、オススメだからか。

このへんのツマミはまずまず。ここはビールがうまい。ザ・プレミアム・モルツがあったので、ゴクゴクと3~4杯飲んでしまった。少し騒がしいのも、周りを気にせず会話できてちょどいい。酒場としてもいい感じの店だ。時々こんな所で、隠れて飲むのも悪くない。


■店名:Pour cafe(プルーカフェ)
■住所:東京都中央区銀座1丁目14-9
■電話:03-3535-0516
■営業時間:11:30~23:30/金11:30~01:00/日祝11:30~20:00
■定休日:無休


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2009年09月02日

阿吽 湯島

家の近くにある人気ラーメン店といえば、湯島に大喜がある。いつ見てもすごい行列で、人気の高さが伺える。ラーメン専門の人に聞いても大喜の評価はかなり高い。他には、本郷通りに瀬佐味亭という坦坦麺専門店がある。こちらは知名度以上にすごい店だ。瀬佐味亭の坦坦麺を食べれば、坦坦麺が身体にいいということを誰もが実感すると思う。では、瀬佐味亭ほどの坦坦麺の店は他にどこがあるだろう。いくつか調べた中で、こだわりの坦坦麺の店を見つけた。しかも迂闊なことに、結構うちから近かった。それが今回紹介する湯島の「阿吽」。今年訪れた店の中でも、最も印象深い店の一つだ。

担担麺 阿吽
シックな店内にジャズが流れる。スタイリッシュなステンレスのカウンター。ここがラーメン屋だとは、年配の方にはとても信じられないだろう。と思いきや、お客さんの年齢層は思った以上に高い。客層は幅広く、たぶんガイドブックを見て来た人よりも、ご近所さんの方が多いのではないだろうか。ここは湯島の「阿吽」。素材にこだわった本格的な坦坦麺を提供する店だ。はじめてなので、まずは「つゆ無し坦坦麺(三辣)」(800円)を注文した。

担担麺 阿吽
坦坦麺は中国では「つゆ無し」が基本。「阿吽」では、山椒や辣油など各種調味料にこだわり、無化調の坦坦麺を作り出した。胡麻ダレや肉味噌など、坦坦麺を構成する要素は自家製。無化調、無添加にこだわった身体に良い坦坦麺を提供している。

普通の坦坦麺と「つゆ無し」とでは、麺が違う。「つゆ無し」で使用している麺は、中太の平打だ。この麺に山椒や胡麻ダレなど各種調味料がよく絡まる。麺をほうばった時、口の中に一気に香りが広がる。一瞬、微かに香るのは、エビの香り。このエビが香りがアクセントとなっていて、爽やかな印象を添える。バランスがよく考えられているなあと、食べながらうなってしまうほどだ。

辛さは三辣、四辣、五辣から選べる。指定しなければ、三辣。まろやかな旨味が感じられる。辛いのが平気な人は、四辣くらいがいいかもしれない。山椒が苦手な人は、店主に言えば注文どおり調整してくれるようだ。カウンターに座っていると、厨房の中がよく見える。店内の清潔さや、一品一品とても丁寧に作る姿勢に好感が持てる。ここはうまいに違いない、そして身体に良いに違いないと、直感的に感じた。


■店名:四川担担麺 阿吽 (あうん)
■住所:東京都文京区湯島3-25-11
■電話:03-3835-1796
■営業時間:火~金11:00~14:00、18:00~22:00/土11:00~15:00、18:00~22:00/日11:00~15:00、18:00~21:00
■定休日:月曜日


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2009年09月01日

酒房 いそむら 新橋

新橋の目立たない場所に、久々にいい居酒屋を見つけた。店名は「酒房 いそむら」。各地の地酒を揃える、こじんまりとした居酒屋だ。珍しい日本酒も多いが、どれも驚くほど安い。料理も多彩で気が利いている。実はこの店、以前から名前だけはよく聞いていた。

mixiのいそむらコミュというのがあって、何人ものマイミクさんが参加している。この中で貸切オフ会を頻繁にやっているそうで、僕も何度かお誘いを受けていた。そのうち一度はと思いつつ、未だに参加できずにいる。とにかく常連の多い店で、みんなで楽しくやっているらしい。

いそむら 新橋

いそむら 新橋
ママとは既にマイミクになっている。以前一度、店に寄ったことがあるからだ。お互いその時の覚えはイマイチで、今回がほとんど初対面に近い。奥でママの携帯が鳴った。「くにさん?まだ来てないわよ。え?もう来てるの??」。マイミクさんからの電話で、さっきから2人で飲んでいるのが僕だと気づいたらしい。「くにさんごめんね~、気づかなかったわ~」。なんとまあ、この緩い感じがいい。

まずは大定番「新じゃが揚げ煮(650円)」。「酒房 いそむら」は、季節の素材を生かした手作り料理が得意。その時々の旬の素材を使うので、オススメは時期によって変わる。いつも置いてある定番メニューもいくつかあるが、その中でも人気なのがこの「新じゃが揚げ煮」だ。それから旬のものを一つ、「かつをさしみ(750円)」もいただこう。これはまた、この時期ならではの味わい。魚はかなり新鮮だ。

いそむら 新橋

いそむら 新橋
日本酒は600円台のものが多い。山形の上喜元 純米(650円)、秋田六郷町の春露 純米(650円)などを飲んでみる。ママとずっと話をしながら、酒を飲み進める。好みを伝えると、その時期にしかない酒も出してくれるから酒飲みには楽しい店だ。料理も「~食べる?」という感じで勝手に出してくれるが、これがお会計に入っているのかどうかはよく分からない。最後の会計が「大丈夫?」と聞きたくなるような金額なので、たぶん入ってなかったりもするのだろう。

マスターとママの経歴は、居酒屋としては異色だ。マスターは元出版社勤務。句会も主催している多才な人だ。ご自身も俳句を詠まれていて、作品は店内で見ることができる。この日も、奥のテーブルでずっと俳句の選定作業をしていた。料理はほとんどマスターが担当。脱サラするまでは料理経験がなかったというから、その腕前には驚かされる。

ママは元ミッション系の英語の先生。お兄様はあの小玉武氏だ。小玉武といえば、芥川賞作家の開高健や直木賞作家の山口瞳が編集していたサントリーPR誌「洋酒天国」の編集部にいた方で、「『洋酒天国』とその時代」という大変面白い本も出されている。まさにサントリー宣伝部の黄金時代を築いた人だ。だから、いそむらの生ビールはサントリープレミアムモルツ。僕の1杯目は必ずこれだ。

常連さんが3人お店に入ってきた。まだマイミクになっていないが、お名前は目にしたことがある人たち。まだまだ話したいことはあるが、今日はこの辺で帰るとしよう。うちの奥さんはまだ、ママに料理のコツを聞いている。なんだかみんながこの店の常連になるのが分かる気がした。


■店名:酒房 いそむら
■住所:東京都港区新橋4-18-4 十合ビル2階
■電話:03-3433-3892
■営業時間:17:00~23:00
■定休日:日曜・祝日


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